セルフエスティーム(自己評価)を高めると人生が好転する
いいことを考える人にしかいいことは起こらない
私たちは、自分の短所ばかり気になって長所は気がつかないという傾向があります。その結果、他人がよく見え、自分が劣っているように感じます。
心理学で言うと、これが人間の認知特性なのだということになりますが、とにかく人間というのは「そういう生きものなんだ」なのです。
私たちは、自分については無意識のうちに「悪い面」ばかり気にしてしまい、「良い面」を見逃す癖がついているのです。せっかくの自分の長所を見落としてしまい、わざわざ短所ばかりに見つめてしまうのです。そもそも、短所だと思っていることが、本当は短所じゃないかもしれないのに。
こうして、悪い面ばかりに気を取られると、どうしても悲観的になります。
自分が欠点だらけの人間だと思えば、何もかも消極的になってしまうし、「どうせダメだろう」と考えればすべての行動が億劫になり、臆病になり、投げやりになってきます。
当然、そこから良い結果は生まれにくい「やっぱりダメだった」と考えて悲観の悪循環に入り込んでいくのは目に見えています。
悲観の悪循環は何も生み出しません。せいぜい、自分より劣っていると思われる人間を見て「まだマシ」と慰めるだけです。決して自分自身の人生に満足しているわけではありません。
けれども「良い面」に注目する人は違います。自分の長所や利点に気がつき、その長所を伸ばそうと考えたときに、自分の人生にはさまざまな可能性があることに気がつきます。
可能性に気がつけば、人間はどんどん「良いこと」を考えるようになります。自分自身を「そう捨てたもんじゃない」と思えたときに、それまではなんの希望も持てなかった人生に突然光がさすのです。
自己評価の高さが運命を左右する
心理学で、セルフ・エスティーム(自己評価)というものがあり、自己評価の高さが動機づけの大切な要素になると考えられています。何かに向かって行動を起こすときは、自分を高く評価できる人ほど積極的になります。
少なくとも、自分を低く見積もって得することは何もないのです。
「良い面」に注目するというのは、常にこのセルフ・エスティームを高い水準に保つことを意味します。自分の欠点ばかりを見ている人は、「悪いこと」は考えても「良いこと」は思いつかないからです。
女性が求める男性像として、昔言われていた〝三高〟(高学歴・高身長・高収入)はもはや言われなくなりました。それだけ、高望みせず平凡を求めるようになっている時代です。
2020年4月現在、世界的に新型コロナウィルスが大流行し、なおさら今後に不安を抱える人が爆発的に増えたことでしょう。
世の中全体の動きとして、「良いこと」を考えつかない時代になりつつあります。
こんなときだからこそ、プラスに物事を考えることができる人、そういう癖をつけた人はものすごく強いです。
だから、今この瞬間から考え方を変えていくことがチャンスとなってきます。
まだ間に合う人生再スタート
日本人の平均寿命は、どんどん伸びてきています。自分が何歳まで生きれるだろうと考えたときに、〝80、90まで生きるだろうな〟とぼんやりでも考える人は多いのではないでしょうか。
今どんなに苦しくても、人生はまだまだこれからなのです。どういう年代であれ、前向きに物事を考え続ける人、自己評価を高く持ち諦めない人には、必ず転機が訪れます。
マイナス思考で物事を考え続けているかぎり、せっかくの一度きりの人生も、なんだかなぁ…という感覚のままダラダラと続いてしまいます。
これまで成功体験が少なかったり、ギリギリで挫折ばかりしてきた人生だったり、他人に評価される体験が少なかった人もいるでしょう。そういう人は、たとえセルフ・エスティームの大切さを理解してもいきなり自分を高く見積もるなんてできないでしょう。
それでも、良いことを考える癖をつけてください。人生は常に更新されていきます。今までの人生がうまくいかなかったことなんて気にする必要はありません。
ある日、物事がいい方向に向かい始めるチャンスは必ず訪れます。心持ち次第でそのスピードは格段に速くなります。
どんな境遇であれ、自己評価を高め、良いことを考え続けてください。これから良いことが待ち受けていると心から信じてください。
そうしなければ人生は切り拓けません。